星みたいな恋をしよう

「口にしてほしかった?」

意地悪そうな顔でオスカルは笑い、絆の顔は一瞬にして真っ赤に染まる。頰に集まった熱が熱い。

「キスしてほしいなんて一言も言ってません!」

そう言い、絆はオスカルに背を向けて住んでいる部屋のドアを開ける。バタンと乱暴にドアを閉めた後、その場に絆は座り込んでしまった。

「何なの、あの人……」

絆がどれだけ拒否しても、笑顔でアプローチを続けてくる。メンタルが驚くほど強いことに驚いていた。

「あっ、花……」

強く握ってしまったチューリップの存在を思い出し、絆は棚の奥に入れっぱなしだった花瓶にチューリップを入れる。部屋を鮮やかに彩る花を見ていると、また記憶の蓋が開いていく。

『お花があると気分がちょっと上がる気がして、買ってみた』

この家に二人で暮らしていた頃は、毎月のように花を二人で選んで買い、花瓶に入れていた。そのことを嫌でも思い出してしまう。

「チューリップの花言葉」