星みたいな恋をしよう

エマは絆のことを気にかけて、よくメールをくれるのだ。そのため自然と話すようになった。FBI捜査官の中で絆のことを今一番知っているのはエマだろう。

「ううん、聞いてないよ。絆の持ち物が星座や星がモチーフになっているものが多いから、好きなのかなって。……違った?」

「……正解ですよ」

絆が答えると、オスカルは嬉しそうな顔を見せる。彼の表情を見ながら、春の空に浮かぶ星たちを絆は頭の中に浮かべた。

春に見える有名な星といえば、おおぐま座の北斗七星、こぐま座の北極星、おとめ座のスピカ、しし座や春の大曲線や春の大三角などがある。

「今は南の空を見れば、北斗七星やスピカが勢揃いしていますよ」

「へえ〜、でも俺一人じゃ何が何の星かわからないなぁ」

一緒に星見たいな、とオスカルの言った言葉は聞こえないフリをして絆は窓の外を流れていくロンドンの街並みを見つめる。

カフェから数十分、オスカルの運転する車は絆の住んでいるアパートに着いた。