「俺たちの出会いはきっと、運命の出会いだね。ほら、こんなにも心臓がドキドキしてる。神様に感謝しなくちゃ」

オスカルは蕩けるような声で言い、絆の頭を優しく撫でる。心音がやけにうるさい。一体これは誰の心音なのか、絆には理解できなかった。ただ、異性に抱き締められたことが恥ずかしく、絆は必死に胸板を押す。

「何言ってるんですか!?離してください!!」

こうして、ただの学生であった絆の日常は、FBI捜査官のオスカルの手によって変わっていくのだった。