独占欲が溢れ出した瞬間。


「あたしと、付き合って下さい!!」

ティッシュであたしの鼻を拭いていたアノヒトは、動きを止めた。



あたし自身も驚いた。


アノヒトも、あたしの瞳を見つめたままだった。


しかし、すぐ笑顔に戻る。


「あはっ。いーよ。南ちゃん?」


「えっ!?マジですか!!」


あまりの速さに、驚きを隠せなかった。


でも


よくよく考えれば、


鼻血出して、

告白するなんてあたしだけじゃないのだろうか。



まあ、付き合えたのだからいいか。




その日から、あたしの生活はガラリと変わったのでした…。