「お前、いっぺん死んでこい!!!」


路上でそう叫んで、倒れている蓮にとどめの一発。



何だよ、人が

せっかく惚れ直したというのに…。



一瞬で、冷めた。

さっきまで蓮を褒めてた自分に、心底腹がたつ。



「ゴホッ…ストーカーの言う通りだったな。下着の色が紫って…。欲求不満だな」


また…、開き直ってる…。


「このド変態が!!どこ見てんだよ!!」


蓮に、鞄を思いきり叩きつけてそのまま蓮を残して家までの道のりを歩む。


「何だよ。歩いてんじゃん」


蓮は先を進む南を見て、微笑んだ。


……一生この幸せが続けばいいな。


ド変態で


毒舌で


ナルシスト

だけど


すこし天然で


照れ屋さんの

あなたが

好き。


あたしは、
そんな彼氏がそれでも好き。