「ハ、ハイ…」


「はい」しか、選択肢ないでしょーが。

その顔で言われちゃあ。


あたしは、蓮の背中に飛び乗る。

蓮は、少し声を漏らすが異常はない様子。


「重い!!」

「ハイ、ごめんなさい!!」


……いつもと、形勢逆転。


そんなあたし達の様子を、花坂さんは穏やかな目で見つめていた。


「じゃあね?花坂さん」

「え、あ、はい。今日は本当にごめんなさい」


花坂さんは深々と頭を下げる。

蓮はそんな花坂さんを完全無視。


あたしと蓮は倒れた5人と花坂さんを置いて、家に戻った。