……全てのキーワードが、1つに繋がった気がした。


「蓮……」


「んあ?」


あたしの頭は、使いすぎて熱い。


「思い出したよ…」



全てが晴れたような気がした。


……でも。


「あり得ない!!絶対、あり得ない!あの不良が、蓮!?」


あたしの頭だけは、どうも晴れなかった。


「お、お前、うるさい!」


蓮は慌てるあたしを、抑えつける。


「やっぱ、驚くかー…。だから言いたくなかった」


落ち着きを取り戻したあたしはメニュー表をウチワ代わりにしてパタパタさせた。



「……面影…、ないよ……」


「だよなー…。俺、今でも昔の自分を他人だと思うもん」


本人が過去の自分を他人と思うのだから、異常な程の変わり様だよね。


「はぁー…。あたし…、じゃぁ、中学時代の蓮…滅茶苦茶知ってるよ…」


「お前、よく隠れながら喧嘩見てたもんな」


あの不良が蓮…ならば。



結構前から、お互いがお互いの事見てんじゃん。