* *



結局、一睡もできやしない。

鏡を見れば、変わり果てた自分の素顔。



ここまでスッピンが酷いと、女としてどーかと思う。


目の下にはクマ。


学校にすら、行けない。


自慢の二重だって、泣き果てた挙句、一重へと変わっていた。

これがあたしの顔を台無しにしている、最大の理由ー…。



「学校、行けねー…」


あたしは用意していた、掛けてある制服をパッと離した。


このまま…ずっと家でずっと寝ておこう。


あたしはフッと床に目をやると、昨晩投げつけた携帯が乱暴に落ちていた。


サブ画面が光る。


メールか…。


あたしは携帯を取って、確認をする。


そしてあたしは目を疑った。


……蓮からのメールが数え切れないくらい、あった。