「お前なら、大丈夫だろ」

「は?」


蓮の言っている意味が分からず、思わず首を傾げる。


「だってさあ、握力が60超えている女に、手出そうとする男なんていな…ッ!!」


ゴフッッ


ドン!!!


笑う蓮がそう言い終わる前にあたしは、蓮の腹と足を蹴り上げる。


丁度、死角になっているので回りの客は何が起きたのか分からないらしく、蓮の様子を見ては首を傾げていた。


「今さあ、何て言ったかなあ?」


「……分かった。助ける」

蓮の言葉に、あたしは笑顔で頷いた。

蓮は苦しそうに、咳を続ける。


(俺の出番、いらないだろ。)

蓮は、決して吐くことのない言葉を心の中で呟いた。



そんな時だった。


♪♪~


あたしの携帯が鳴り出す。


蓮は、あたしの携帯を勝手に開いてメールの内容を確認する。


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どうせ彼氏君は南ちゃんに
本気じゃないんだろ?

だったら今すぐ別れてよ


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そのメールの文章は明らかに、蓮に宛てられたものだった。