「アキは、ずっと寂しかったんだね。」

アキは急に我に返ったような表情になり、私に視線を向けた。

「ハル・・・。」

アキの瞳は心なしか潤んでいる。

どこまでも澄んだ瞳。

その瞬間、私はぎゅっと抱き締められていた。

「アキ?」

その声に反応するかのように、アキはゆっくりと私から腕をほどいた。

「俺、なんかすっごく嬉しい。」

アキの瞳が私をじっと見つめてる。

私の鼓動が早くなる。

その次に出てくる言葉を期待する自分がいた。