エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 でも今は役職よりも、連絡先だ。

 役職などの下に、携帯番号が載っていた。

(これかな)

 梓は思った。

 仕事用のものだろうが、渡してきたということは、プライベートの時間でも繋がるのだろう。

 ごくり、と唾を飲んで、お腹の下に力を込めて。

 震えそうになる指でスマホにその通りの番号を入力して……、電話をかけた。


 *****


 ぷるる、ぷるる……。

 何回呼び出し音が鳴っただろうか。

 そろそろ留守番電話に切り替わる頃かもしれない、と梓は思った。

 携帯とはいえ、仕事中であったら出られないし、プライベートタイムでも、お風呂などに入っていたら取れないだろう。

 でも着信履歴が残れば、かけ直してくれるはず。

 そうなるかな、と思った直後のことだった。

 プツッ、と小さな音と共に呼び出し音が途切れる。

 どくんっと梓の心臓が大きく跳ねた。

『はい。七瀬です』

 流れ込んできたのは、間違いもない。

 和臣の声だった。