エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

　子どもの説明なので拙かったが、推測も併せて大体このようなところ。

　梓も和臣も、「勝手についていって」など叱ることはできなかった。

　あのとき、幼稚園で皆が顔を合わせてから、引っかかっていたに違いない。

　そうであれば、あのとき子どもの前で騒ぎにしてしまった、自分たち大人のせいではないか。

　それに和は優しい子だ。

　今では『お友達』のような穂住がそんな扱いをされて、見過ごせなかったのだろう。

　実際に美穂がいつもどう接していたか知るすべはないが、幼稚園のやり取りのときに和臣が指摘したように、世話をする形での依存という気持ちがないとは限らない。

　ただ、そのあたりは警察の調査と、それから新堂家の問題だ。