エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 ごく、と和臣が喉を鳴らすのが見えた。

 すっと手を差し出す。

「やめるんだ。そいつを寄越せ。そして和を解放しろ」

(そいつ?)

 梓は不思議に思ったが、美穂が和に突き付けているものを見て、理解した。

 なにか、小さいが電子機器のようなものが握られている。


 あれは、まさか、スタンガンとかそういうもの……。
 よく護身用に使われる……。


 ひゅっ、と梓の喉が鳴る。

 あんなもの、使われたら、まだ幼児である和には、命の危険すらある。

 大人ならともかく、子どもには耐えきれない衝撃だろう。

 もう声も出なかった。

 声を出したら余計に美穂を刺激したり、和臣が説得する邪魔をしたりするということすら思い至らない。

 体も凍り付いたようになる。