エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

「大丈夫です。まずお母さんが落ち着いてください」

 ぽん、と肩に手を置かれて、梓はなんとか「はい」と頷いた。

「店内を捜索しますが、それで見つからなければ、警察に連絡を入れましょう」

 優しく言われたけれど、警察、という言葉に、胸の中はひゅっと冷えた。

 冷たい風が吹き抜けたようだった。

「……はい」


 ああ、和を危険な目に遭わせてしまったかもしれないことじゃない。
 こんな、ほかのひとにも迷惑をかけてしまって。
 ……私、なんてことを。


 梓の顔が歪む。

 そのあと、店員総出で店内をくまなく探してくれたけれど、これまたなんの成果もなく。

 梓は泣きたい思いになりつつ、和臣に電話をかけることになった。