エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

「色はピンクだな。こっちの色……いや、もう少し薄いほうがいいか……」

 和が好きなピンク色を手に取っていく和臣は、楽しくも真剣な顔をしていた。

 それで決めたのは、ピンクにスカートがついたレオタードだった。

 とてもかわいらしい一着。

 きっと和に似合うだろう。

「ありがとうございました。またなにかお悩みでしたら来てくださいませね」

「こちらこそありがとうございました。助かりました」

 誕生日プレゼントなのだと言ったところ、綺麗なラッピングまでしてくれた。

 それを入れたショッパーを、店員が笑顔で渡してくれるのを受け取って、梓もぺこりとお辞儀をした。

 もう荷物がだいぶ多いので、これは梓が持つことにする。そう重たくもない。