エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 そして「高校の頃はかわいい後輩だと思っていたけど、再会して、違う意味で好きになったんだ」と言ってくれた和臣。

 梓はとても幸せな気持ちを覚えた。

 今の自分を認めてくれたこと。

 想い出だけで好きと言ってくれたわけではないこと。

 両方、とても嬉しいことだった。

 そんなわけで、初めての泊まりをすることになった。

 初夏の風が気持ちいい高原へ散策に行った。

 夜は都内へ戻ってきて、素敵なホテルに泊まることになった。

 汗ばむ陽気なのでシャワーだけ浴びて、少しおめかしした服に着替える。

 そして最上階のレストランでディナーを食べて、その隣にあるバーで改めて乾杯。

 そのあとは部屋で二人きり、初めての夜を過ごした。

 とても幸せな夜だった。

 いつまでも続くのではないかと思うほど、幸せな時間だった。

 梓は心から幸福を感じられたし、もっと和臣に惹かれてしまった。

 夜が明けて、僅かな眠りから目覚めたときも同じだった。

 翌朝、仕事だという和臣を見送ってから、シャワーを浴びて帰路に就いた。

 幸せな気持ちはずっと続いていくはずだった、のに。

 それからたった二週間ほどあとのことだった。