エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 数秒だけ沈黙が落ちた。

 それを破ったのは、美穂だった。

「ふ、……ふふ、強くなったものじゃない」

 笑みが零れた。

 勿論、おかしいからの笑いではなかっただろう。

 声は酷く歪んでいた。

 梓が言ったことも、和臣の心づもりも、気に入らない。

 そんな気持ちがはっきり表れている。

 でも今はもう、梓もあの頃の梓ではない。

 ごくっと喉を鳴らしたものの、言い切った。

「私はもうママなんです。娘を守るためなら、弱くなんていられません」

 きっぱり言い切った。

 もう美穂に怯えるつもりも、脅されたままになるつもりもない。

 和を守るためならば。

 それから、和臣がパパとしてそうありたいと言ってくれた気持ちに、肩を並べていられるように。