エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 鋭い声になった。

 和臣が終始穏やかに話していたのを壊すような面もあった、と思ったけれど、これしかなかったのだ。

 別の声を挟むことで、一瞬でも場が静まれば。

 そういう意図だ。

 その意図は叶った。

 言い合いはぴたりと制止した。

 その場にいた全員の視線が梓に集まる。

「和臣さんは、『おまわりさんだから』なんて、ひとことも言っていません。『娘を守る』という気持ちは、おまわりさんだからじゃなくて、パパだからです」

 鋭い声は少し引っ込めて、梓は言った。

 その通りのことだ。

 和臣はひとことも、職業を笠に着たりしなかった。

 あくまで『和のパパ』として話をしていた。

 梓はその点を否定されたように感じたのだ。

 不快に思った。

 和臣の気持ちや誠意を否定されたようだと思った。