エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 しかし、そこで違う声がした。

 美穂の登場によって、味方ができた状態の男の子だ。

「おまわりさん!? はっ、おれのじいちゃんだって同じだ! えらーい、えらーいおまわりさんだ! うさぎのパパなんかよりずっとえらいんだ!」

 まくしたてるように言ったそれは、だいぶ卑怯なことだった。

 そして梓にあることを連想させた。

 勿論『パパは警視総監』と梓を脅してきた、四年以上前のあの出来事である。

「そんなことないもん!」

 和が言い返したが、悲痛な声だった。

 場はもう混戦状態だった。

 本当はこのような、幼稚園の入り口でするようなことではない。

 梓はひとつ、息を吸った。

 自分を落ち着かせるように、深く吸った息を吐き出す。

 その次に出てきたのは、ぴしりとした言葉だった。

「やめてください!」