エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

「穂住くんっていうの? やめてちょうだい」

 一歩前に出た梓。

 和が、ばっと振り返る。

「ママ!」

 安心したように呼んだ声。

 親がいるとは思っていなかったらしい男の子は、げっ、と言いたげな顔になったけれど、それでもやめる様子はない。

「なんだよ! ほんとのこと、言ってるだけ……」

 先ほどと同じ勢いで言いかけた。

 が、その声は不意に途切れた。

 げっ、という顔が先ほどよりはっきり浮かぶ。

「和をいじめないでもらえるかな」

 冷たい声が、うしろからした。

 梓がハッとして振り返ると、いつの間にか和臣が園の中に入ってくるところだった。

 静かに和のうしろに立ち、肩に手を置く。

 完全に守るような姿勢になった。