エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

(まさか、この子が……)

 悟って、そろっとそちらを見た梓。

 そこにいたのは男の子だった。

 体が大きくて、元気そうといえば聞こえはいいが、やんちゃそうな顔立ちと容姿だ。

 帽子の色からするに、和よりひとつ上のクラスのようだ。

(年上なんだ。それじゃ和も余計に怖かったよね)

 ずきっと胸が痛んだ梓。

 だが和は、ちょっと息を呑んだ様子はあったものの、キッと視線を鋭くして言い返したのだ。

「うさぎじゃないもん!」

「なーんだよ、今日もうさぎみたいな頭してるくせに! うさぎだ、うさぎ!」

 和がきっと、勇気を出して言い返したことは一蹴されてしまった。