エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 梓の胸が熱くなる。

 仕事上での代わりはいる。

 でもパパとしてはほかに替えられるひとなどいないのだ。

 それはとても幸せで、しかもそれを和臣が自ら口に出してくれるのは、もっと幸せなことである。

 和も意味がわかったようで、噛み締めるように言った。

「……っ、わたしとママだけのパパだもんね!」

「ああ、その通りだ」

 そんな優しい会話とやり取りをしながら、車は幼稚園へと向かっていった。

 幼稚園まではそう遠くない。

 梓が送るときは自転車でも行けるくらいだから、車だと五分少々くらいしかかからない距離だ。

「おはようー!」

 和は車から出るなり、目の前にあった園の門に駆けていった。

 和臣が車を横付けしてくれたために、道路に飛び出す形にならなかったのは幸いだ。

 和臣はそういうところも気を使ってくれるひとだ。