エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 現在、メインにしている寝室は、三人一緒に使っていた。

 梓たちが引っ越してくるに際して、三人でも眠れるような大きいサイズのベッドを購入した。

 元々和臣が使っていたダブルのベッドは別の部屋に置き、今では三人、川の字になって眠るようになっているのだ。

 元々のダブルベッドは処分してしまうという方法もあった。

 でもそれはやめておいた。

 それはもちろん、こうして『夫婦の時間』を過ごしたいという日があるからである。

 音を立てないよう、静かに二人はその部屋へ入っていった。

 普段、使わないといっても手入れは欠かさない。シーツはしっかり、新しいものがかかっていた。

 和臣はそこへ梓をそっと下ろす。

 自分はベッドの端に足をかけて、梓の肩に触れた。

 梓はどきどきしながらも、力を抜く。

 母として過ごす時間を負担に思ったり、嫌と思ったことなんてない。

 でも、和臣に妻、ひいては『女性』として見てもらったり、愛してもらえる時間は別の意味で幸せだから。