「数年経って、引っかけたときに壊しちゃったんだ。俺には直せなくて……でも、梓の気持ちが嬉しかったから取っておいたんだよ」
和の手に嵌まったビーズのブレスレット。
その装飾のひとつになった花のチャーム。
泣きたいほどにぴったりではないか。
梓の目の前がぼやけてしまう。
「ちょうどいいと思って、オーダーメイドの店で頼むときに入れてもらったんだ」
それがすべての答えだった。
梓の目から、ついにぽろっとひとつぶ涙がこぼれた。
「……っ、ありがとう……」
自分が和臣に贈ったもの。
和臣の手に渡って、次は和のところへやってきた。
三人を繋ぐのにあまりに相応しい。
幸せの涙が、梓の頬を濡らした。
和の手に嵌まったビーズのブレスレット。
その装飾のひとつになった花のチャーム。
泣きたいほどにぴったりではないか。
梓の目の前がぼやけてしまう。
「ちょうどいいと思って、オーダーメイドの店で頼むときに入れてもらったんだ」
それがすべての答えだった。
梓の目から、ついにぽろっとひとつぶ涙がこぼれた。
「……っ、ありがとう……」
自分が和臣に贈ったもの。
和臣の手に渡って、次は和のところへやってきた。
三人を繋ぐのにあまりに相応しい。
幸せの涙が、梓の頬を濡らした。



