エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 和のほうへ差し出してきて、目の前で、すっと箱を開ける。

 中にあったのは……。

「……っ、きれーい!」

 和の瞳が一気に輝いた。

 そこには美しいビーズでできたブレスレットが入っている。

 ピンクを基調にした、かわいらしいものだ。

 それも、大人向けのアクセサリーを入れるような、しっかりした作りの箱に入ったもので、和の瞳は、輝くではすまないほどきらきらになってしまった。

「これはパパが和とずっと一緒にいる約束だよ」

 和臣はそのブレスレットを、さっき梓にしてくれたのと同じように取り上げ、和の手を取った。

 ふっくりやわらかな手から、手首へ通す。

「あ、ありがとう、パパ! おひめさまみたいだぁ……」

 ブレスレットをつけてもらった腕を持ち上げて、和はきらきらになった瞳で言う。