「ん、なんだ? パパにできることか?」
和臣は笑って、もう一度腰を落とす。
けれど和の要求を聞いて、目を丸くした。
「あのね! パパにだっこしてほしい!」
目を丸くするのは梓も同じだった。
きっと、和が今まで抱いてきただろう寂しい気持ちをおしまいにするという意味があった要求だ。
父の腕に抱かれたいと望むこと。
きっとそれは、母の腕に抱かれるのとは違う幸せがあるだろうから。
「わかった。……ええと、こうかな?」
和臣は幸せそうに頬を緩めて、和に手を伸ばした。
だが、ちょっと戸惑っているようだった。
どう見ても『子どもを抱っこするのは初めて』という様子。
梓は少しおかしくなって、でもとても幸せになって、和臣の横へ行った。
「ここに腕を入れて……、そう、腰をしっかり支えて」
抱っこの仕方を教示する。
和臣はその通りにして、和は和臣の腕に収まった。
「たかぁい! ママのだっこよりたかぁい!」
和臣の腕の中で、和ははしゃいだ声を上げる。
楽しい以上に幸せなのだろうな、と梓はすぐにわかってしまった。
和臣は笑って、もう一度腰を落とす。
けれど和の要求を聞いて、目を丸くした。
「あのね! パパにだっこしてほしい!」
目を丸くするのは梓も同じだった。
きっと、和が今まで抱いてきただろう寂しい気持ちをおしまいにするという意味があった要求だ。
父の腕に抱かれたいと望むこと。
きっとそれは、母の腕に抱かれるのとは違う幸せがあるだろうから。
「わかった。……ええと、こうかな?」
和臣は幸せそうに頬を緩めて、和に手を伸ばした。
だが、ちょっと戸惑っているようだった。
どう見ても『子どもを抱っこするのは初めて』という様子。
梓は少しおかしくなって、でもとても幸せになって、和臣の横へ行った。
「ここに腕を入れて……、そう、腰をしっかり支えて」
抱っこの仕方を教示する。
和臣はその通りにして、和は和臣の腕に収まった。
「たかぁい! ママのだっこよりたかぁい!」
和臣の腕の中で、和ははしゃいだ声を上げる。
楽しい以上に幸せなのだろうな、と梓はすぐにわかってしまった。



