エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

 どくどくっと心臓の鼓動が一気に速くなる。

 体も発火したように熱くなってきた。

 きっと顔も赤くなっただろう。

 でも視線は逸らさなかった。

 和臣の決意から目を逸らしたくないという気持ちだ。

「……私……で、いいのですか……」

 夢かと思った。

 想像はしていた。

 でも現実に目の前で起こってしまえば、そう言ってしまうほど幸せすぎることだ。

「当たり前だ。梓以外を妻にするなんて考えられない。梓じゃなければ駄目だ」

 きっぱり言い切られた。

 梓の胸の中、今度は鼓動が速くなるだけでは済まなかった。

 ぎゅっと甘い痛みが生まれて、そこから熱いものが喉の奥まで込み上げてきた。

 耐えるどころか、意識する前に、ぽろぽろっと目から零れ落ちてしまう。

「……っ、うれ、しい……です」

 自然に出てきた。

 はっきり返事になってくれただろう。