エリートSPはようやく見つけたママと娘をとろ甘溺愛で離さない

「……本当にすまない」

 不意に和臣が謝ってくる。

 それは予想の範囲だったので、梓はすぐ否定した。

「いいえ。事実はそうです。でもその先は私が勝手に決めてしまったのですから……」

 言いかけたそれは、話が堂々巡りになりそうなことだったので、梓の言葉は途切れた。

 なんと言ったものか、と思ったときには和臣が先に言っていた。

「いや、そのことはもういいんだ。今度は俺が話す番だな」

 その言葉は、真実のはじまりだった。

 真実と、それから、和臣が考えたことや、現状について。

 そこで少し間が空いた。

 和臣がアイスコーヒーに手を伸ばしたのだ。

 息を入れさせてくれるのだろう、と悟った梓もアップルティーのグラスを手に取る。

 こくこくと飲んでから気が付いた。

 だいぶ喉が渇いていたようだ。

 夏の気候や冷房のほかにも、緊張などがあったからだろう。

 それぞれの飲み物がだいぶ減ったところで、和臣が再び話をはじめる。