○放課後:クレープ屋さん
学校を出て二人で行列に並ぶ



莉央『うーん…何の味にしようかな?』


 メニューを見ながら悩んでいると、少し離れたところから柄の悪そうなヤンキーたちがゾロゾロと、こちらに向かって歩いてくる



莉央(──うわ、嫌だな、、)
(どうか絡んできませんよーに!)


 っと心の中で祈りながら、莉央は少し俯いた。しかしその願いも虚しくヤンキー達はクレープ屋を視界に入れたのか、、


ヤンキー「あー、腹減ったし…食って帰る?」


 っと、一人がそう言った瞬間、ゾロゾロとヤンキーたちが莉央と蓮のすぐ後ろに並んだ


莉央(最悪だ、早く順番来ないかな?!)

ヤンキー「あれ?おねーさん、可愛いね。」


 そんな声が頭上から降ってきて、莉央がそっと顔を上げると…ヤンキーのうちの一人が気持ち悪い笑みを浮かべて莉央を見つめていた



ヤンキー「隣にいるイモくさい根暗男…なに?あぁー弟?!全然似てないね、おねーさん可愛いから」


莉央『蓮くんは私の彼氏ですっ!失礼なこと言わないでくださいっ』


 目の前で、彼を侮辱されたことに腹が立ち、思わず言い返してしまった莉央。