突然現れた蓮のそっくりさんを見て、呆気に取られている莉央。次の瞬間、目の前にいた金髪ヤンキーが吹っ飛んで莉央の視界から消えた


莉央(何が、起きたの?)


 少し離れたところで倒れている金髪が見えるが、あまりに一瞬の出来事に頭がついていかない莉央。


男「───莉央ちゃんっ、」


 呆然とする莉央を、"蓮"がギュッと抱きしめる。それは間違えるはずが…ない。蓮の匂い、温もり、、声。


莉央『……蓮くんっ?』


 莉央の知っている速水 蓮という男は、とても地味で…クラスの端っこで本を読んでいるような…そんな人だった。


 しかしいま、目の前にいるのは…どこからどう見ても"ヤンキー"で、クラスに居ると間違いなくカースト上位にランク入りしてそうなキラキラ男子。




 莉央の知っている"蓮くん"では、ない。