ヤンキー「──は?なに帰ろうとしてんだよ。お前速水の女だろ?」


 なぜか許してもらえず、グッと腕を掴まれて驚いて顔を上げる莉央。


莉央(いや、確かに速水 蓮くんの彼女ではありますが、私の彼氏の蓮くんは暴走族ではない!)


 焦った莉央は、慌ててヤンキーの彼に向かって弁明の言葉を投げかける。


莉央『ほ、ホントに人違いです!私の付き合っている蓮くんは暴走族さんではないです!バイクなんて乗らないし、いつも眼鏡かけててっ、』

ヤンキー「──コイツでしょ?君の彼氏、」


 金髪ヤンキーが突然スマホの画面を莉央に向ける。そしてそこに映っていたのは…莉央の大好きな"蓮くん"にそっくりな男の人


 特攻服…っというのだろうか?漫画とかでみるような、暴走族が着ているかっこいい感じのやつ。ソレを着て、楽しそうに笑っている男の子は…確かに莉央の大好きな彼氏蓮に、、似ていた。