○学校:放課後の教室
塩川 莉央の彼氏速水 蓮が、莉央を迎えにやってきた。
陽キャ男「うっわぁ〜・・・今日もすげー地味」
ギャル「マジで、何で速水が莉央ちゃんと付き合ってんのか謎すぎる」
陰キャ女「学校七不思議の一つだよね。速水くんと塩川さんが付き合ってるのは。」
複数人「「それくらい、"釣り合ってない"」」
なんて…クラスメイトに言われてしまう程に。蓮のビジュアルはとにかく、地味で…ダサいものだった。
蓮「───莉央ちゃん」
それでも莉央は、この地味でダサい彼氏・・・蓮くんのことが大好きで。名前を呼ばれるだけで胸が高鳴る、、なんてことは周囲のみんなには伝わらない。それでも、
莉央『蓮くん、一緒に帰ろう!』
蓮「──いいの?」
莉央『当たり前だよ、行こう?』
今日も彼と一緒の時間を過ごせることに莉央は喜びを感じる。
莉央『そーだ、今日ちょっと寄り道して帰らない?クレープ食べて帰ろうよ』
蓮の手をギュッと握って、クラスメイト達に見せつける莉央。
蓮「あぁ…莉央ちゃんが行きたいなら、行こう」
基本、莉央がやりたいこと、行きたいところ、食べたいもの…など。全て受け入れて、行動を共にする蓮。
莉央(──みんな、知らなくていいよ。)
(彼がとても優しくて、本当はビックリするくらい"イケメン"なんだってことは─…私だけが、知っていればいい)