明日翔くんの求愛行動は間違っている




「まだ俺の気持ちが
 花湖に伝わってないようだな」


「明日翔くん、本気で言ってるの?」


「ネクタイだけじゃ
 花湖の心は独占できないか。
 マーキング増やしとこ」


 私の心を……独占?

 本当にそんなことを望んでいるの?


 まだ何かで、私を縛るつもりなのかな?



 えっ?

 明日翔くん?


 ソファに座る私の前にしゃがみこむの

 これで2回目だよ。



 明日翔くんは綺麗な金色の髪を耳にかけ

 見上げるように私にニコッ。



 大好きなものを愛でるかのような熱い瞳を

 私の太ももに突き刺したと思ったら……


 チュッ。


 ネクタイ横の肌に唇を押し当て

 強く強く、肌を吸ってきたんだもん。



 ひぃあぁぁぁぁぁぁ~~!!



 心の中だけに

 なんとか叫び声を押しとどめた私は


 ズズズズズ~


 明日翔くんから逃げだした。



 後ろお尻歩きでソファの上を進み


 6人掛けのソファの一番隅で

 膝を抱えるように丸くなる。