明日翔くんの求愛行動は間違っている



 赤いリボンが

 明日翔くんの足元に落ちた。


 良からぬことが起きる気がして

 私はつばをゴクリ。


 緊張感のある息苦しい空気が

 私にまとわりついてくる。




「花湖はシャツのボタンを
 いつも一番上までとめてるよね?」


「制服はこうやって着なさいって
 親に言われてるから」



「みんな着崩してるのに。
 いい子ちゃん過ぎでしょ?

 じゃあさ
 シャツのボタンを開けよっか」



「……えっ?」



 私は頷いてない。


 ふり幅小さすぎだけど

 ちゃんと首を横に振ってみた。


 それなのに


 明日翔くんは私の首元に手を伸ばし


 私のシャツの第一ボタンに、手をかける



 俺の言うことを聞いてって

 こういうことだったの?


 
 私の体が、宇宙人アイドルに

 食べられてしまいそうなんですけど……