明日翔くんの求愛行動は間違っている



 
「女子の制服、可愛いよね?

 ブレザーの下。
 白シャツに赤いリボンを結んであって」


 予想外に褒められた?


 私が褒められたわけじゃない。

 制服のことだけど……


 でも嬉しいの。



 明日翔くんの頬が

 さらに柔らかく緩んだことに

 私の心のガードが緩んでしまう。




 この、ほんわかな空気の中

 ずっと明日翔くんと

 おしゃべりをしていたいな。



 私の体からは
 
 明日翔くんへの危機感が

 完全に消えたんだけど……


 ……って。


 安心するのは、早急すぎ?


 ガードを緩めたら、ダメだったの?



 だって……


「花湖の首元のリボン

 ほどいてもいいよね?」



 明日翔くんが急に

 オスの顔になって


 私のリボンに手をかけたと思ったら


 スルスルスル~


 リボンをほどいてしまったから。