明日翔くんの求愛行動は間違っている




「私にできることなら…
 何でも言って……

 でで…でも……

 地球を吹き飛ばすボタンを押せ!
 みたいな、みんなが傷つくような
 お願いはやめてね」


「大丈夫。
 誰も傷つかないから」


「ほんと?」


「うん」


「じゃあ……

 明日翔くんのお願いって……何?」



 体をブルブル震えさせながら

 聞いてみた。


 彼の表情を読み取りたくて

 オロオロと、彼に視線を絡める。



 フッと微笑んだ明日翔くん。



 彼の瞳に優しさが戻り

 とりあえずホッ。

 
 明日翔くんが壁から手を離し

 壁ドン状態じゃなくなったことに

 二度目のホッ。



 これで明日翔くんから

 無事に解放されたよ。