突然薄暗くなった、理事長室の中。
真っ暗ではない。
カーテンの隙間から洩れる光で
明日翔くんの表情は読み取れる。
私のすぐ近くに
来てくれればだけど……
って……
いい…いつの間に、私の目の前に??
顔面偏差値が高すぎる
キュート顔が、近すぎだよ。
お互いの吐息がかかるほど近いと
明日翔くんの瞳の陰りまで
はっきり見えちゃうのに……
って……
ひょえぇぇぇぇぇ?
なんで恥ずかしそうに
私から視線をそらしたの?
大好きな人と、理事長室に二人だけ。
しかも月夜で照らされた
夜道みたいな薄暗さ。
視線をそらしたいほど
ドキドキなのは、私のほう。
私の心臓が爆音を鳴らしながら
壊れちゃいそうなんですけど……



