明日翔くんの求愛行動は間違っている


 明日翔くん。


 なんで怒り狂った目を

 私に突き刺してくるの?


 額の血管なんてキレそうだよ。


 ピクピクっと限界状態に見えるし。



 明日翔くんは机に両手をついたまま

 顔を私に近づけてきた。


 私だけに聞こえるように

 私の耳に低い声を吹きかける。




「数分たったら、理事長室に来い」




「……えっ?」




 今度はみんなに聞こえるように

「オマエ、マジでムカつくんだよ!」

 愚痴を吐き捨てると


 不機嫌な顔で

 教室から出ていってしまった。