「成瀬くん、ぜひとも見学をさせて!」
小4の時、明日翔くんに誓った夢を
絶対に叶えたいから。
「もちろんだよ」
「ありがとう」
「雛形さんさえよければ
お弁当を食べながら
見学に行く日を決めよっか。
劇団には独特の挨拶とか、マナーがあって。
それも伝えておきたいし」
「じゃあ今から体育館裏に行って……」
一緒にお弁当を食べよう……
私は成瀬君に
そう言い切るつもりだった。
でも、最後までは言えなかった。
だって……
私の目の前に
怒り顔の明日翔くんがやってきて
バン!!
穴が開きそうなほどの強い力で
私の机に
両手を振り下ろしてきたから。



