「し…信じられない!」
「きゃぁぁぁぁ
本物、きたぁぁぁ!」
「はぁぁぁ、静かにしなさい」と
おじいちゃん先生がため息を吐いた。
友達と手をバンバン叩き合い
「カッコ良すぎだよ。
心臓やばすぎだよぉぉぉ」と
奇跡の出会いを喜ぶ子。
「生きててよかったぁ」と、涙ぐむ子。
う~とか、あ~とか、わめきながら
飛び跳ねる子。
みんなトップアイドルとのご対面に
平常心が保てないらしい。
「これじゃ、鋭利くんが
自己紹介できんだろうが」
先生の嘆きに、ピクっと反応した女子達は
「みんな、いったん落ち着こう!」
「明日翔くんの声が聴きたいしね」
自分の心を落ち着かせるように
席に座って前を向きだした。



