明日翔くんの求愛行動は間違っている



「沙織ちゃん。私、
 明日翔くんのところに行ってくる」



「彼に言われたでしょ?
 何も心配しなくていいって。

 それなら花湖がやることは
 明日翔くんを信じることだけなの。

 いいから!
 花湖は何もせずに座っていなさい!」



「でも……」



「やっぱり、あいつはさすがだわ。
 私と同類で
 花湖に沼はまりしすぎね」



「ん?」
 


「ほら、明日翔くんを見てごらん。
 あいつ今から
 何をしでかすつもりかなぁ。
 フフフ。楽しみだぁ~」

 
 


 ステージ中央を陣取る、明日翔くん。


 コンサート並みの自信満々な

 キラキラ笑顔を取り戻している。



 そして


「み~んな
 俺と勝負しよう~ぜ!!」と


 黄色く光るペンライトを

 天井に向かって突き上げた。



 客席のみんなは、目が点に。