明日翔くんの求愛行動は間違っている



 目の前に立つ

 真っ白なタキシードを着た王子様に

 私は満面の笑みを浮かべる。


 そして


 明日翔くんの持っているペンライトを

 ちょっとだけ強引に奪い取った。
 



 明日翔くんにだけ届くように

 私の想いをささやくね。




「私ね、8年前の約束を
 ずっと守ってきたんだよ」



「約束? 何の?」



「告白されても
 誰とも付き合わなかったの。

 大好きな人がいたから」



 私は黄色いライトが光るペンライトを

 明日翔くんの目の前で振り

 大きなハートを描いた。





「私が大好きなのは

 鋭利 明日翔くんです。

 出会った8年前から今日まで

 ずっと、ず~~っとね!」