明日翔くんの求愛行動は間違っている


 あわわわわわ……


 カニさんみたいに

 口から泡を吹きそうになっている私。



 冷や汗タラタラ。

 心臓バクバク。



 動揺を隠しきれない私に

 お構いなしの沙織ちゃんは

 目をアーチ形にして

 私の腕を肩でつついてくる。



「明日翔くんに
 惚れられてる女の子って
 花湖のことだよね?」



「……っ///」



「恥ずかしいなら
 私が代わりに叫んであげよっか?

 明日翔王子の求婚相手は
 私の隣にますよ~って」



「さささ……沙織ちゃん
 立ち上がらないで。
 座って、座って。
 目立つことはしないで!」



「なんで?」



 なんでって……


「恥ずかしすぎだからだよぉ……」


 
 自分の頬を触ってみたけれど

 肌が燃えそうなくらい熱いんだからね。