明日翔くんの求愛行動は間違っている



「なんのために
 私が花湖の側にいると思ってるの?

 傷ついた花湖の心を癒すために
 親友の私が存在してるんだからね。

 そして花湖も
 親友の私を悲しませないようにしてね」



「えっ?」



「花湖がこの先
 明日翔くんのことが好きだったのに……

 自分の気持ちを伝えればよかった……って
 後悔の涙を流したら

 私も悲しくて、号泣しちゃうんだから。

 私のことを
 この先、泣かせないでよね」



 私より20センチ以上も

 身長が高い沙織ちゃん。


 優しいお姉さん顔で

 私の頭をポンポンしてくれた。



 ズルいよ。


 大好きな親友に

 そんな温かいことを言われたら


 自分の心の中にある

 『好き』という気持ちを

 ちゃんと明日翔くんに伝えなきゃって

 使命感が沸き上がって来ちゃう。