明日翔くんの求愛行動は間違っている



 小4の時、UFOに乗った男の子に

 怒鳴られたこと。


 彼の言葉に、私の世界が

 ガラッと変えられてしまったこと。


 私なんかが

 手の届かないトップアイドルを

 想い続けている。

 そんな、恥ずかしすぎる恋心も。




「ねぇ花湖
 本当のことを言ってよ~」


 沙織ちゃんは、私をバックハグ。


「言ってくれないと
 朝のHR中もずっと
 花湖を抱きしめたまま離さないよ」


 私に巻き付く腕に力を籠め

 沙織ちゃんは私の体を

 ゆらゆらと揺らしてきた。


 逃げられないまま、私は壁の時計をちらり。


 先生が来ても、おかしくない時間だ。

 自分の席に戻ってもらわなきゃ!