「ねぇ、沙織ちゃん。
誰に向かって、丸を作ったの?」
「それは秘密~」
えぇぇぇ?
教えてくれないの?
ニマニマしながら
鼻先に人差し指を当てるなんて。
沙織ちゃんが
悪いことでも企んでいるのでは?って
勘ぐっちゃうよ。
「ねぇ、沙織ちゃん。
隠してることを教えてよ~」
「まだダメ」
「なんで?」
「ある人にお願いされたから。
……って。
オォォォォ~!
ナイス、ナイスなタイミングじゃん!」
沙織ちゃんはバレーボールの試合で
アタックが決まった時のように
両手ガッツポーズで飛び跳ねているけれど……
私はそんなハイテンションにはなれない。
んっ?
いきなりの校内放送?
違和感からドギマギが生まれてしまう。



