「花湖って、今からヒマだよね?」
「今日の放課後
空いてるかってこと?
特に予定はないよ」
もう明日翔くんは
帰っちゃったみたいだし。
急いで教室から逃げ出す必要も
なくなったからね。
「じゃあ、私につきあってよ」
お掃除当番を
私に手伝って欲しいのかな?
「うん、もちろんいいよ」
でも沙織ちゃんのお掃除当番は
来週だったような……
「やったね~」と
ショートの髪が揺れるほど
飛び跳ねた沙織ちゃんは
窓まで陽気にスキップ。
中庭に向けてなのか
向かいの校舎に向けてなのか
そこは良くわからないけれど……
両腕を使い、頭の上で大きな丸を作った。
腕を上げたまま、窓の外に向かって
満足そうに微笑んでいる。



