でも、これだけは……
――お願い。
俺以外の男を
好きにならないで。
そんな厚かましい恋心を
俺は怒鳴り声に溶け込ませる。
『もしまたオマエが
好きでもない奴と付き合うことになったら
俺がこの地球を、ぶっ壊すからな!』
ねえ、花湖。
勘違いしないで。
今のは
『花湖のことが大好き』っていう
恋に不器用な宇宙人王子からの
愛の告白だからな!!
俺がまた、花湖の前に現れるまで
絶対に絶対に
俺のことを忘れるなよ!!
その後、UFOに乗り込み
自分の星に帰っていった俺。
それから8年間
俺はずっと後悔していたんだ。
花湖とサヨナラをする時
「また会おうな!」
とびきりの笑顔で
手を振れば良かったなって。
俺のチャームポイントの八重歯を
キラッキラに光らせながら。



