明日翔くんの求愛行動は間違っている




 いきなり唸りだした恋の怪獣が

 強引に花湖の唇めがけて

 飛びつこうとしたけれど



『ひゃっ!』



 花湖が嫌がるような声を発したから



 はっ!



 俺は電池切れのロボットのように

 全身固まってしまった。




 そのすきに、逃げ出した花湖。



 俺の手のひらで感じていた

 花湖の頬の温もりが消えちゃった……



 悲しみがこみあげてきて

 恋の魔物に取りつかれていた俺の心が

 だんだんと平常に戻っていく。




 あっ、、、!!

 俺は、何を暴走しちゃったんだか!!



 初対面の宇宙人に

 いきなりキスされそうになった?


 いやいや、恐怖でしかないよな?




 それなのに俺は


 ――花湖と離れたくない。


 ――今すぐ、花湖に触れたい。


 そんな野蛮な感情に支配されて

 唇を奪いそうになったなんて。