明日翔くんの求愛行動は間違っている



 花湖のお母さんの気配が

 完全に消えたのを確認して

 俺は再び花湖のもとへ。
 


 フェンスに指を絡めながら、うつむく花湖。



『アスカくんと話してるの

 楽しかったのにな』と

 残念そうに瞳を揺らしている。




 もう、サヨナラの時間かよ?


 バイバイしたら、こんど花湖に会えるのは

 いつになるのか?


 1年後?

 10年後?


 はぁぁぁぁ~~。

 当分先ってことで、間違いないな……




 最後に、好きな女をからかっておくか。


 花湖の脳内にちょっとでも多く

 俺の記憶を刷り込んでおきたいからな。



 俺は金色の髪を手ぐしで整える。


 そしてニカッ!

 やんちゃ顔で八重歯を光らせた。